怪しいメールが届いたり、ニュースで乗っ取りの話を聞いたりすると、急に不安になりますよね。スマホのセキュリティ設定って、専門用語が多くてどこを触ればいいか迷うかもしれませんが、やるべきことは意外とシンプルです。
あれこれ悩む前に、まずは画面を見ながら基本のガードを固めてしまいましょう。
今すぐやるならこの3手だけ(所要時間:約10分)
「全部の設定を見直す時間がない」というなら、次の3つだけ先に済ませてください。これだけでも危険度はかなり下がります。
- 画面ロック時の「通知プレビュー」をオフにする ロック画面に届いた認証コードやメッセージ本文を、他人に覗き見られないようにします。
- Googleの「二段階認証」をオンにする。LINEは「他端末ログイン許可」をオフにする パスワードが漏れても、自分のスマホに届く確認コードがないとログインできない仕組みです。
- 使っていないアプリの「位置情報・カメラ権限」を外す ダウンロードしたきり忘れているアプリが、裏でデータを取らないように止めます。
ここまでの作業なら、慣れていれば5分、ゆっくり操作しても10分ほどで終わります。では、具体的な手順を順番に見ていきましょう。
画面ロックは「通知の中身を隠す」ところまでセットでやる
画面ロック(パスコードや指紋・顔認証)をかけている人は多いですが、見落としがちなのがロック画面の通知です。メッセージが届いたとき、画面に「〇〇さんから:明日の件だけど…」と本文まで出ていませんか?
これだと、二段階認証の確認コードが届いたときに、ロックを解除しなくても画面を見ただけで数字がバレてしまいます。
iPhoneでの設定手順
- 「設定」アプリを開く
- 「通知」をタップする
- 一番上の「プレビューを表示」をタップし、「ロック解除時」 または 「しない」 に変更する
Androidでの設定手順
機種によってメニュー名が少し違いますが、よくある手順はこうです。
- 「設定」アプリを開く
- 「通知」(または「ディスプレイ」や「アプリと通知」)をタップする
- 「ロック画面上の通知」をタップし、「非公開な内容を非表示」 または 「通知を表示しない」 を選ぶ
「ロック画面」という項目が見当たらないときは、設定アプリ内の検索窓(虫眼鏡マーク)に「ロック画面」と打ち込むと一発で見つかります。
中身を隠したいだけで、通知そのものが来なくなったわけではありません。LINEを開くまで気づかないときは、通知が来ないときの確認手順 です。プレビューをオフにしても、ロック画面に「LINE」とだけ出る状態は残せます。
乗っ取りを防ぐ二段階認証(2要素認証)の入れ方
IDとパスワードだけの管理だと、どこかで情報が漏れたときにあっさりログインされてしまいます。そこで必要なのが二段階認証です。パスワードを入力した後に、自分のスマホ宛てに届く数字を入力しないと入れない仕組みのことですね。
乗っ取りの被害が多いLINEとGoogleアカウントだけは、今日のうちに確認しておくと安心です。
LINEの場合
LINEは現在、電話番号の引き継ぎ時に自動的に認証が挟まるようになっていますが、PC版LINEを使っている方は注意が必要です。「他端末からのログイン」を許可したまま放置していると、身に覚えのない場所から入られるリスクがあります。
- LINEの「設定」(歯車マーク)→「アカウント」→「他端末ログイン許可」 パソコンでLINEを使わないなら、ここはオフ(灰色)にしておくのが安全です。新しいスマホへ正規に移すときは、この許可ではなくアカウントの引き継ぎを使います。手順は LINEを機種変更で引き継ぐ です。 友だちをIDで探すときだけ見つからない場合は、乗っ取り対策というより相手の許可設定の切り分けです。LINEのID検索ができないときの確認 を見てください。
Googleアカウントの場合
- ブラウザでGoogleの「アカウント管理」を開く
- 「セキュリティ」タブを選ぶ
- 「2段階認証プロセス」を選んで画面の指示通りに進める
ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、一度設定しておけば、新しいスマホに乗り換えるときくらいしか入力を用意する必要はありません。
アプリの権限チェック:写真や位置情報を勝手に渡さない
ゲームや画像加工アプリを入れたとき、「位置情報の利用を許可しますか?」「連絡先へのアクセスを許可しますか?」と聞かれて、うっかり全部「許可」を押してしまった経験はありませんか?
お天気アプリなら位置情報は必要ですが、ただの計算機アプリが位置情報やカメラを欲しがるのは不自然ですよね。不要な権限はオフにしておきましょう。
iPhoneでの見直し手順
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」を開く
- 「位置情報サービス」や「カメラ」「マイク」を順番にタップする
- 一覧を見て、不要そうなアプリの許可を「なし」 または 「このアプリの使用中のみ」 に切り替える
画面の右上にオレンジや緑の点がついているときは、いまマイクやカメラが動いている合図です。コントロールセンターでアプリ名を見てから権限を切る順は、iPhoneにオレンジや緑の点がついたときの確認手順です。
LINEのトークが「暗号化されているため表示できません」と出るときは、Letter Sealing の鍵が合っていない状態です。アプリを消さずに直す順は LINEでLetter Sealingのメッセージが表示されないときの直し方 です。
Androidでの見直し手順
- 「設定」→「プライバシー」→「権限マネージャー」を開く
- 「位置情報」や「カメラ」を選ぶ
- アプリごとに許可の範囲を修正する
無駄なアプリの通信や位置情報の取得を止めると、セキュリティだけでなくバッテリーの節約にも繋がります。スマホの電池がすぐ減るときに見直したい設定(iPhone・Android) でも触れていますが、電池持ちが気になる人は一度チェックしておいて損はありません。
怪しいSMS・迷惑メールが届いたときの対応
「配送業者からの不在連絡」「銀行からの口座更新のお知らせ」といったSMS(ショートメッセージ)が来ることがありますよね。リンクが貼ってあっても、絶対に焦って押さないでください。
よくある押し間違いとして、「確認のためにリンクを押して、自分のIDとパスワードを入力してしまう」ケースがあります。本物そっくりの偽画面で作られているため、見た目で見分けるのは無理だと思っておいたほうがいいです。
対策はとてもシンプルです。
- 届いたメッセージのリンクは開かない
- 確かめたいときは、いつも使っているブラウザのブックマークや公式アプリからログインして確認する
- 心配なら、そのSMS自体を削除して無視する
街のポスターや駐車場の看板に貼ってあるQRコードも、同じ注意が必要です。読み取る前にアドレスを一度見る手順は、QRコード詐欺を読み取り前に防ぐにまとめています。
ちなみに、セキュリティ対策ソフト(ウイルス対策アプリ)を入れるのも手ですが、まずはここまでに書いた「ロック・二段階認証・権限・SMS無視」の基本操作ができていれば、日常のトラブルはかなり防げます。有料アプリを焦って契約する前に、スマホ本体の設定を確認するだけで十分です。
普段のスマホの備えとしては、防犯だけでなく災害時の設定なども一緒に見直しておくと、いざというときに慌てずに済みます。災害に備えるスマホ設定。今日10分でできる準備 もあわせて参考にしてみてください。
画面を見ながら1つずつ設定を変えていけば、セキュリティはしっかり強化できます。まずは一番手軽な画面ロックの通知表示から、さくっと変更してみてくださいね。