トーク画面を開いたのに「暗号化されているためメッセージを表示できません」と出て読めないと、かなり焦りますよね。LINEのLetter Sealingでメッセージが表示されないトラブルは、アプリが壊れたわけではなく、メッセージを開くための「鍵」が手元のスマホと噛み合っていない状態です。

消去する必要のないアプリを消したり、トーク履歴を全部削除したりしなくても大丈夫です。相手に一言頼めるか、パソコン版を使っているかなど、状況に合わせて順番に確かめていきましょう。

なぜ「暗号化されているため」と出て読めないのか

画面に出ている「Letter Sealing(レターシーリング)」は、送信者と受信者だけがメッセージを読めるように暗号化するLINEの安全機能です。手紙に頑丈な鍵をかけて送り、届いた側が持っている鍵で開けるような仕組みになっています。

これが読めなくなるきっかけで一番多いのが、スマートフォンの機種変更や、アプリの再インストールです。

古いスマホから新しいスマホへLINEを移した直後は、新しいスマホ側にメッセージを開く鍵がまだ届いていないことがあります。そのタイミングで相手から届いたメッセージや、機種変更の直前・直後に送受信されたトークが、この暗号化エラーになってしまいます。

また、パソコン版のLINEを久しぶりに開いたときや、相手側が機種変更をした直後にも同じような画面が出ることがあります。

スマホでまず試したい基本の確認と相手への依頼

スマホ同士のやり取りでこの表示が出た場合、自分側の操作だけで画面上の文字をポンと元に戻すのは、実は少し難しいです。手紙の鍵自体が手元にない状態だからです。次の手順で設定を確認したうえで、相手に送ってもらい直すのが一番早いです。

所要時間はあわせて2〜3分ほどです。

1. 自分のLetter Sealing設定が入っているか確認する

まずは自分のLINEで、暗号化の鍵を正しく受け取れる状態になっているか見ます。iPhoneもAndroidも同じ手順です。

  1. LINEの「ホーム」タブを開き、右上の歯車マーク(設定)を押します。
  2. メニューの中にある「プライバシー管理」を押します。
  3. 「Letter Sealing」の項目を探します。ここが緑色のオンになっているか確認してください。

オフになっていたらオンに切り替えます。もし最初からオンになっていた場合は、一度オフにしてからもう一度オンにし直し、LINEアプリを一度画面下から上へスワイプして終了(タスクキル)させて立ち上げ直してみてください。

2. 送ってくれた相手に再送信をお願いする

自分側の設定をオンに整えたら、相手にも同じように設定を確認してもらい、読めなかったメッセージをもう一度送ってもらいます。

相手にお願いする内容はシンプルで構いません。

「機種変更(またはLINEの入れ直し)をしたら暗号化のエラーで読めなくなっちゃったので、さっき送ってくれた内容をもう一度送ってもらえる?」

と伝えてみてください。相手側が送信した段階で新しい鍵を使って暗号化し直されるため、次からはすんなり読めるようになります。

なお、トークルーム内の文字は読めなくても、トーク一覧のプレビュー(最新メッセージの1行)に内容が少しだけ見えている場合があります。急ぎの連絡なら、一覧画面の表示も念のため確認してみてください。

もし文字だけでなく画像も開けない場合は、暗号化エラーとは別に保存期間が切れているケースもあります。LINEの写真が表示されないときの原因と期限切れを防ぐ残し方もあわせて確認しておくと安心です。

パソコン版のLINEで読めないときの認証手順

パソコン(WindowsやMac)のLINEで「暗号化されているため〜」と出ているときは、相手に再送を頼まなくても、手元のスマホを使ってその場で解決できるケースが多いです。パソコン版の認証が終わっていないことが原因だからです。

  1. パソコンのトーク画面に出ている「暗号化されているためメッセージを表示できません」というグレーの帯や、「本人確認」のボタンをクリックします。
  2. パソコンの画面に、4桁〜6桁の認証番号(数字)が表示されます。
  3. いつも使っているスマホのLINEを開きます。画面に「本人確認」というポップアップが自動で出ます。
  4. パソコンに表示されている数字を、スマホの入力欄に打ち込んで「本人確認」を押します。

認証が通ると、パソコン側の鍵がスマホと同期され、数秒待つと暗号化されていたメッセージがパッと読める状態に切り替わります。

スマホ側に番号入力の画面が出ないときは、スマホのLINEを一度完全に終了させて開き直すか、パソコン版LINEを一度ログアウトしてログインし直すと、認証画面が再度呼び出せます。

やらなくていいことと押し間違いやすい場所

焦っているときほど余計な操作をしてしまいがちです。次の2つはやらなくて大丈夫です。

アプリのアンインストールはしない

「おかしくなったからアプリを一回消して入れ直そう」と考える方が多いのですが、これはやめておきましょう。再インストールすると手元の鍵が完全に作り直されてしまい、過去に受信した暗号化メッセージが本当に開けなくなってしまうリスクがあります。

特に、トークのバックアップを取っていない状態でアプリを消すと、これまでの履歴ごと消えてしまいます。引き継ぎ時のトラブルを防ぐ手順はLINEを機種変更で引き継ぐ。トークが消える前に今の端末でやる順で触れていますが、まずはアプリを消さずに現状のままで対処するのが安全です。

設定の「Letter Sealing」をオフのまま放置しない

「この機能のせいで読めないなら、オフにしてしまえばいいのでは」とオフにしたままにする人がいます。しかし、相手側がオンにしていると通信の仕組みが一致せず、結局メッセージが正常に届かなくなったり、グループトークで一部の人だけ発言が見えなくなったりします。確認のために一度オフにした場合でも、最後は必ずオンに戻しておいてください。

どうしても過去のメッセージが読めないときの判断

スマホ側で相手に再送を頼めない状況(公式アカウントからの自動通知や、連絡が取りにくい相手など)で、すでに「暗号化されているため〜」となってしまった古いメッセージは、残念ながらあとから開く鍵を取り寄せる手段がLINEには用意されていません。

そのメッセージ自体は諦めることになりますが、上記の手順で「Letter Sealing」をオンにしておけば、これから届く新しいメッセージが同じエラーになることは防げます。大事なやり取りが途切れてしまっている相手には、「直前のLINEがエラーで読めなかったから、もう一度教えてもらえる?」と一声かけておくのが確実です。