iPhoneのストレージ画面を開いたときに、一番下の灰色枠「システムデータ」が何十GBも占めていると焦りますよね。

iPhoneのシステムデータを減らすために、まず手っ取り早く試せるのが「Safariのキャッシュ削除」と「端末の再起動」の2つです。写真やLINEのトーク履歴を消さずに、溜まった一時データだけを安全に掃除できます。

最短で空けるなら「Safariのキャッシュ削除」と「端末再起動」から

「システムデータ」の正体は、iOSが動作するために一時的に保管しているキャッシュ(Webサイトやアプリの読み込みを速くするデータ)やシステムログです。まずは、もっとも溜まりやすいSafariのデータから払いのけましょう。

所要時間は合わせて3分ほどです。

1. Safariの閲覧履歴とキャッシュを消す

  1. 「設定」アプリを開き、「Safari」をタップします。
  2. 少し下にスクロールして「履歴とWebサイトデータを消去」をタップします。
  3. 消去する期間(「すべての履歴」でOK)を選び、「履歴を消去」を押します。

これをやっても、Safariのブックマークや保存したパスワードは消えません。消えるのは「開いていたタブ」と「閲覧履歴」、過去に読み込んだ画像などの一時データだけです。普段からネット検索をよく使う人なら、これだけで数GB浮くことも珍しくありません。

2. iPhoneを再起動する

キャッシュを消したら、一度iPhoneの電源を完全に切って再起動しましょう。

再起動すると、iOSが「もう使わない」と判断した一時ファイルやログを自動的に破棄してくれます。電源を切って1分ほど置き、再度電源を入れるだけでシステムデータの表示がスッキリ減ることがあります。

アプリ内に溜まった「一時データ」を個別に掃除する

Safari以外のアプリが裏で作った一時データが、システムデータとしてカウントされている場合もあります。特にLINEや動画配信サービス、SNSアプリは要注意です。

LINEのキャッシュを消す

LINEは写真や動画をたくさんやり取りしていると、内部にキャッシュが大量に溜まります。

  1. LINEアプリを開き、ホーム画面右上の「設定(歯車マーク)」をタップ。
  2. 「トーク」→「データの削除」の順に進む。
  3. 「キャッシュ」の横にある「削除」を押す。

キャッシュを削除しても、大切なトーク履歴や写真は消えないので安心してください。詳しい手順や注意点はLINEの容量を減らす。キャッシュ削除でもトークは消えないでも書いています。

不要なアプリを「取り除く」

使っていないアプリの本体だけを一時的に削除し、データだけを残す機能も便利です。

  1. 「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」を開きます。
  2. 下に並んでいるアプリ一覧から、最近使っていないアプリを選びます。
  3. 「アプリを取り除く」をタップします。

ここで押し間違えがちなのが、すぐ下にある「アプリを削除」です。「アプリを削除」を押すとログイン情報や作成したデータまで全部消えてしまいます。「取り除く」なら、ホーム画面からアプリ本体だけが消え、再度アイコンをタップして再ダウンロードすれば元の状態からすぐに再開できます。

もし、アプリではなく撮影した写真や動画そのものが容量を圧迫している場合は、iPhoneの「ストレージがいっぱい」をデータを消さずに空けるで整理の手順を確認してみてください。

見つからないメニューと「やらなくていいこと」

作業する前に知っておいてほしいのが、「システムデータを消すボタン」はどこを探しても存在しないということです。

設定画面をどれだけ探しても「システムデータ削除」というメニューはありません。そのため、周りのデータを1つずつ掃除して、システム側に「不要になったデータだから消そう」と判断させる必要があります。

また、やりがちですが「写真を手動で1枚ずつ消す」のはやらなくて大丈夫です。写真は「写真」カテゴリに分類されているため、いくら消してもシステムデータ領域の数字はほとんど減りません。目的がシステムデータを減らすことなら、時間の無駄になってしまいます。

どうしても減らないときの最終手段は「初期化と復元」

上記の手順を試してもシステムデータが20GBや30GBから減らない場合、OSの不具合でシステムログが異常に肥大化している可能性があります。

この場合は、「バックアップを取ってからiPhoneを初期化し、復元する」のが最も確実に根本解決できる方法です。所要時間は40分〜1時間ほどかかります。

  1. iCloudまたはパソコン(Mac / Windows)にiPhoneのフルバックアップを取ります。
  2. 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべての内容と設定を消去」で一度まっさらな状態にします。
  3. 初期設定画面で「バックアップから復元」を選び、元に戻します。

一度完全に初期化することで、システムが溜め込んでいた原因不明のゴミデータがキレイに綺麗さっぱり消去されます。わざわざ有料のデータ管理ソフトを買わなくても、標準機能のバックアップと復元だけで完全に解決できます。

システムデータはスマホを使っていれば必ず少しずつ増えるものです。神経質に0GBにしようとせず、10GB前後に収まっていれば問題なく快適に使えますよ。まずはSafariの掃除と再起動から気楽に試してみてください。Androidで棒グラフの「その他」が大きいときは画面が違うので、Androidのストレージで「その他」を減らす手順 を見てください。タブだけが消えたときは容量の話ではありません。消えたSafariタブをその場で戻す手順を見てください。右下のタブボタンを長押しして「最近閉じたタブ」からで足ります。