周りの人は大きな警報音が鳴ったのに、自分のスマホだけ緊急速報やエリアメールが鳴らないと不安になります。壊れたのかと思ってスマホを初期化したり、あわてて契約会社に電話したりする必要はありません。設定画面の深い場所にある受信スイッチを見直すだけで、所要時間1分ほどで解決します。
写真やアプリなどのデータが消える心配もない操作なので、手元の画面を一緒に見ながら確認していきましょう。
最初にあわてて初期化やアプリの削除をしなくて大丈夫
警報が届かないと「スマホがおかしくなったから初期化しようか」「関係ありそうな防災アプリを入れ直そうか」と考えてしまいがちですが、それはやらなくていいことです。
緊急速報やエリアメールは、専用のアプリを起動していなくても、携帯電話の電波を使って国や自治体から直接届く仕組みになっています。そのため、端末自体の設定で「警報を受け取る」というスイッチが切れていないか、あるいは通信状態が一時的に途切れていただけというケースが大半です。余計なデータ消去をする前に、まずは通知のスイッチがある場所を覗いてみてください。
iPhoneで緊急速報を鳴らす設定の確認場所
iPhoneは「設定」の中にある通知画面の一番下までスクロールします。途中で止まらずに、画面のいちばん底まで指を動かすのがコツです。
- ホーム画面から「設定」(歯車のアイコン)を開きます。
- 「通知」を押します。
- 画面を一番下までスクロールします。
- 「緊急速報」の項目を探します。
- スイッチが緑色(オン)になっているか確認します。もし灰色(オフ)なら、タップしてオンに切り替えます。
ここで「常に警報音を鳴らす」という項目が表示されている機種もあります。ここもオンにしておくと、おやすみモードやマナーモードにしていても音で知らせてくれるようになります。
通知一覧の中央あたりを探して「緊急速報が見当たらない」と迷う人が多いのですが、アプリ一覧をすべて通り過ぎた一番底に隠れているので、しっかり下まで指を滑らせてください。
Androidで緊急速報メールが届く状態にする手順
Androidは端末のメーカー(Galaxy、AQUOS、Xperia、Pixelなど)によって少し文字の並びが違いますが、基本は「設定」の「通知」か「緊急情報」の中にあります。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「通知」または「安全および緊急情報」を押します。
- 「緊急速報メール」または「緊急速報」という項目を選びます。
- 「緊急速報メールの許可」や「警報の許可」がオンになっているか確認します。
- オフになっていたら、スイッチをタップして有効にします。
もし「安全および緊急情報」という項目が見つからないときは、設定画面の一番上にある検索窓に「緊急」と打ち込んでみてください。一発で該当の設定項目が候補に出てきます。
また、古いAndroid端末やドコモ・au・ソフトバンクなどのキャリアモデルの場合、「エリアメール」という名前の専用アプリアイコンがホーム画面やアプリ一覧に最初から入っていることがあります。その場合はそのアプリを開き、右上のメニュー(点3つのマーク)から「設定」を選び、受信設定がオンになっているか確かめてください。
スイッチが入っているのに鳴らない3つの見落とし
「設定画面を見たら、最初からちゃんとオンになっていた」という場合もあります。そのときに引っかかりやすい落とし穴が3つあります。
ひとつ目は、機内モードや電源オフです。当然ですが、飛行機マークがついている間や、夜間に端末の電源を切っている間は電波を受信できません。緊急速報は「その瞬間、その地域の基地局から一斉に飛んでくる電波」をキャッチする仕組みなので、後からメールのように再受信されることはありません。
ふたつ目は、通話中や通信制限の影響です。電話で話している最中や、電波が極端に不安定な地下・トンネルの中にいた瞬間は、電波を受信し損ねることがあります。
みっつ目は、音量の個別設定です。Androidの一部機種では、全体の音量とは別に「緊急速報の音量」だけをゼロにできる設定があります。先ほどの緊急速報の設定画面を開き、「常に最大音量で鳴らす」や「バイブレーション」の項目がオフになっていないか、もう一段階奥の画面まで確認しておくと安心です。
普段から端末のバッテリー状態を気にして極端な省電力設定にしていると、通信が制限される場合もあります。日頃の電池持ちが気になる方は、スマホの電池がすぐ減るときに見直したい設定(iPhone・Android)も見直して、通信を止めない範囲で調整しておくと安心です。
自宅でWi-Fiだけに繋がっているときや格安SIMの注意点
最近増えているのが、自宅でWi-Fiを使っていて、モバイル通信の電波が1本も立っていない(圏外)状態です。緊急速報やエリアメールは携帯電話会社の電波回線(LTEや5G)を使って届くため、Wi-Fi単体では受信できません。自宅の奥まった部屋でアンテナが圏外になりやすい場所では、警報が届かないことがあります。
また、中古のSIMフリースマホや海外製スマホ、一部の格安SIM(MVNO)を使っている場合、Jアラート(国民保護情報)などの特殊な信号に対応していない機種が稀にあります。
そうした不安を解消するために、国や自治体も推奨しているのが「防災アプリ」をひとつ入れておく方法です。無料の「Yahoo!防災速報」や「NHK ニュース・防災」などを入れて、通知を許可しておけば、携帯キャリアの緊急速報が鳴らない端末でも、Wi-Fi経由で同じ内容の速報をプッシュ通知で受け取れます。
家族や大切な人への連絡方法も含めて、スマホ全体の安全設定を整えておきたいときは、災害に備えるスマホ設定。今日10分でできる準備もあわせて確認しておくと、いざというときに慌てずに済みます。停電が続いて電池が心配なときは、停電時にスマホのバッテリーを長持ちさせる設定手順で、連絡手段を残すための省電力も先に整えておけます。
画面の奥にあるスイッチがオンになっていることを確認できたら、今日の準備は完了です。一度設定しておけば、機種変更するまでは勝手にオフになることはありません。