画面の上のほうに扇形のWi-Fiマークはしっかり出ているのに、「インターネットなし」と小さく出たり、ブラウザを開いてもグルグル回ったまま動かないこと、ありますよね。Wi-Fi繋がっているのにネットにつながらないときは、スマホとルーター間の通信が一時的にこんがらがっていることがほとんどです。
壊れたと思って契約会社に電話したり、ややこしい設定を変更したりする前に、1分でできる通信のやり直しから順番に試してみてください。写真を消したりアプリを消したりする必要は一切ありません。
画面に「インターネットなし」と出るカラクリ
この状態、実は「スマホと部屋のWi-Fiルーター間」は電波が届いているけれど、「ルーターから外のインターネット世界」への接続が途切れているときに起こります。家の中で糸電話の糸は繋がっているけれど、相手が電話線を抜いてしまっているようなイメージです。
よく「スマホの故障かな」と焦って端末のネットワーク設定を初期化してしまう人がいますが、これはやらなくて大丈夫です。保存してあるWi-Fiのパスワードが全部消えて入力し直しになってしまいます。まずは簡単な操作から確認していきましょう。
所要時間は全体で3分〜5分ほどです。
手元のスマホで電波を掴み直す(iPhone・Android)
いちばん手軽で直りやすいのが、通信を一瞬だけ完全に遮断して、もう一度電波を拾い直させる方法です。
iPhoneの場合
- 画面の右上面から下に向かってスワイプして「コントロールセンター」を出します(ホームボタンがある機種は画面の一番下から上にスワイプ)。
- 飛行機マークの「機内モード」をタップしてオンにします(オレンジ色になります)。
- 5秒ほど待ってから、もう一度飛行機マークをタップしてオフに戻します。
これだけで、途切れていた通信がリセットされて繋がることがよくあります。
Androidの場合
- 画面の上から下に指を滑らせて、クイック設定パネルを出します。
- 「機内モード」のアイコンを探してタップします(見当たらないときは、パネルをもう一度下に引っ張るか、横にスクロールしてみてください)。
- 5秒ほど置いたら、もう一度タップして解除します。
※Androidは機種(GalaxyやXperiaなど)によってメニューのアイコンの形や場所が少し違いますが、上から引っ張る操作は共通です。
Wi-Fiの「保存済みネットワーク」を一度消して繋ぎ直す
機内モードの切り替えでダメなら、スマホ側がルーターの古い接続情報を掴み続けている可能性があります。一度設定を消して、繋ぎ直してみましょう。
これをやっても写真や連絡先は消えません。 消えるのは「そのWi-Fiのパスワード記憶」だけです。事前にルーターの裏側に書いてあるパスワード(暗号化キーやKeyと書かれた英数字)を手元に用意しておいてください。
iPhoneの操作手順
- 「設定」アプリを開いて「Wi-Fi」をタップします。
- 今繋がっているWi-Fiの名前(SSID)の右側にある「i」マークをタップします。
- 一番上の「このネットワーク設定を削除」を押します。
- 一度Wi-Fi一覧に戻るので、自分のルーターの名前を選び、パスワードを入力し直します。
Androidの操作手順
- 「設定」アプリから「ネットワークとインターネット」(または「接続」)を選びます。
- 「Wi-Fi」または「インターネット」をタップします。
- 今繋がっているWi-Fiの横にある歯車マークをタップします。
- 画面下部にある「削除」または「保存済みネットワークを削除」を押します。
- 再びWi-Fi一覧から自分の家のルーターを選び、パスワードを入れ直します。
もし家全体の機器が全滅している場合は、自宅のWi-Fi繋がらないときにすぐ試す3手と原因別の直し方 も合わせてチェックしてみると、別のアプローチが見つかるかもしれません。
パソコン(Windows)でこの警告が出ているとき
パソコンの画面右下に「インターネットなし、セキュリティ保護あり」と表示されている場合も、やることは基本的に同じです。
- 画面右下のタスクバーにある「Wi-Fiアイコン」をクリックします。
- 今接続されているWi-Fiのアイコンを押して「切断」をクリックします。
- 10秒ほど待ってから、再度「接続」をクリックします。
WindowsのPCは、スリープ状態から復帰した直後にこの現象が起きやすい特徴があります。直らない場合は、パソコン自体を「再起動」してみてください。シャットダウンして電源を入れ直すより、「再起動」を選ぶほうがシステム内の古い接続データがキレイに消えて繋がる確率が上がります。
それでもダメなら黒い箱(ルーター・モデム)の電源を抜く
スマホやPC側を操作しても改善しないときは、部屋のすみでランプがチカチカしている黒い箱(ルーターやモデム)自体がフリーズしています。
ここでのよくある押し間違いは、機器の裏にある小さくて硬い「RESET(リセット)」ボタンを爪楊枝などで押してしまうことです。これをやるとルーターの初期設定まで全部消えてしまい、契約時の書類を見ながら設定し直す羽目になります。リセットボタンは絶対にいじらないでください。
正しい手順はシンプルです。
- ルーターとモデム(光回線の終端装置)のコンセントプラグを直接抜きます。
- そのまま1分間放置します(機器の中の電気を完全に逃がすためです)。
- 再びコンセントを差し込みます。
電源を入れてからランプが緑色や青色に安定して点滅が落ち着くまで、2〜3分かかります。ランプが落ち着いたら、スマホの画面を確認してみてください。「インターネットなし」の文字が消えているはずです。
もし「繋がったけれど、全体的に動画の読み込みが遅いんだよな」というときは、自宅のWi-Fiが遅いときの改善手順。すぐ試せる4つの対策 も参考にしてみてください。電波の周波数帯(2.4GHzと5GHz)を変えるだけでサクサク動くようになることがあります。右下の扇形マーク自体が無いときは、地球儀とは別です。Windows11でWi-Fiアイコンが消えたときの復旧を先に見てください。シャットダウンではなく「再起動」からで足ります。
機器の電源を切り直しても直らない場合の原因
ここまでやってもダメな場合、手元の機器の故障ではなく外側の問題かもしれません。
- 回線障害が発生している: 台風や大雨のあと、あるいは近所での工事で、プロバイダ側の通信設備にトラブルが起きていることがあります。スマホのモバイル通信(4G/5G)を使って、契約している回線会社(ドコモ光、ソフトバンク光、auひかり、NURO光など)の障害情報を検索してみてください。
- 料金の引き落としエラー: 未払いによって回線が一次停止されているパターンも稀にあります。クレジットカードの有効期限切れなどで引き落とせていなかったケースがないか、マイページなどで確認してみましょう。
Wi-Fiではなく、アンテナは立っているのにモバイル通信だけ開かないときは、パケ詰まり側の切り分けが先です。スマホで電波あるのに繋がらないパケ詰まりをその場で直す手順を見てください。
Wi-Fi自体は使えるのに、地図の青い丸だけが大きくずれるときは、通信障害ではなく位置情報の補正が先です。Googleマップで現在地がずれるときの直し方 を見てください。
機械の故障を疑って新しいルーターを買いに走る前に、まずはコンセント抜き差しまでのステップを落ち着いて試してみてくださいね。