「空き容量を増やす」のボタンを押したら、いつも見ていたアルバムの写真がごっそり消えた――そんな画面を見て真っ青になっていませんか。
焦らなくて大丈夫です。Googleフォトで空き容量を増やす操作をしたあとでも、クラウド上には元の写真がそのまま残っています。消えたのはスマホ本体の保存データだけなので、必要な写真を選んで端末に戻す操作をすれば元のアルバムへ復元できます。
写真は消えていません!今のスマホの状態
スマホの標準写真アプリ(iPhoneなら「写真」、Androidなら「ギャラリー」など)を開いて空っぽになっていると、完全に消滅したように見えますよね。
でも、Googleフォトのアプリを開いてみてください。いつも通りの写真がずらりと並んでいるはずです。「空き容量を増やす」という機能は、Googleのネット上の保管庫(クラウド)にコピーが完了した写真だけを、スマホ本体から消去して本体の空き容量を空ける仕組みになっています。
つまり、ネット上には綺麗に残っています。ただ、普段使いのアルバムに写真がないと、LINEで写真を送ろうとしたときに選べなかったり、電波がない場所で見られなかったりして不便ですよね。これから手元のスマホへ写真を呼び戻しましょう。
もしGoogleフォトの画面でも写真が見当たらないときは、別のアカウントでログインしているか、誤ってゴミ箱に入っている可能性があります。その場合はGoogleフォトで消えた写真を復元する手順!ゴミ箱やアーカイブの探し方を先に見直してみてください。
スマホアプリから指スライドでまとめて端末に戻す手順
Googleフォトアプリには、残念ながら「全部まとめて元に戻す」というワンタップのボタンがありません。そのため、直近で使う写真や戻したい月ごとに複数選択してダウンロードするのが一番手軽です。
1枚ずつ戻すと日が暮れてしまうので、指のスライド技を使いましょう。数十枚から数百枚程度なら、このやり方で数分もあれば終わります。
iPhone(iOS)で本体に戻す場合
- Googleフォトアプリを開きます。
- 戻したい最初の写真を長押しします。写真の左上に青いチェックマークが付きます。
- 指を画面から離さず、そのまま斜め下に向かってスライドさせます。なぞった部分の写真が一気に連続で選択されます。
- 選択し終えたら、画面上部にある共有アイコン(四角から上向き矢印が出ているマーク)をタップします。
- 画面の下からメニューが出てくるので、下へ少しスクロールして「○枚の画像を保存」を押します。
これでiPhone標準の「写真」アプリの中に、選んだ写真がダウンロードされます。「画像を保存」が見当たらない場合は、すでにその写真が本体に残っているか、動画と写真が混ざっていて読み込みに時間がかかっている状態です。
Androidで本体に戻す場合
Androidも流れはほとんど同じですが、選べるボタンの表記が少し違います。
- Googleフォトアプリを開きます。
- 戻したい写真を長押ししてチェックを入れます。
- 指を離さずにスーッと下へなぞり、戻したい写真をまとめて選択状態にします。
- 画面右上にある点3つのアイコン(縦の「︙」)をタップします。
- メニューの中から「ダウンロード」をタップします。
「ダウンロード」を押すと本体への保存が始まります。Androidの場合、本体のギャラリーアプリ内の「Restored」や「Download」というフォルダに写真が保存されることが多いので、いつものカメラフォルダになくても焦らず別フォルダを探してみてください。
写真が数千枚あって選びきれないときの一括保存手順
「数年分の写真が全部消えてしまって、指でなぞるレベルじゃない」という場合は、Google公式のデータダウンロード機能(Googleデータエクスポート)を使うのが一番確実です。
スマホのブラウザ(SafariやChrome)からでもできますが、ファイルがかなり重くなるため、できればパソコンか、安定した自宅のWi-Fiに繋いだスマホで行ってください。所要時間は写真の量によって15分〜1時間ほどかかります。
- ブラウザで「Googleデータエクスポート」のページ(takeout.google.com)を開き、Googleフォトと同じアカウントでログインします。
- 最初にすべてのサービスにチェックが入っているので、上部にある「すべての選択を解除」を必ず押してください。これをしておかないと、メールや連絡先まで全部ダウンロードされてしまいます。
- 画面を下にスクロールして、「Googleフォト」だけにチェックを入れます。
- 「すべてのフォトアルバムが含まれます」というボタンを押すと年別やアルバム別に絞り込めるので、全部戻したいならそのまま、直近1年分だけでいいなら不要な年のチェックを外します。
- 一番下までスクロールして「次のステップ」を押します。
- ファイルの形式は「.zip」、サイズは「2GB」または「4GB」のままで大丈夫です。「エクスポートを作成」を押します。
- Google側でデータのまとめ作業が始まります。準備ができるとGmailにダウンロードリンクが届くので、そこからZIPファイルをスマホやパソコンに保存して解凍(展開)します。
解凍して出てきた写真ファイルをスマホの写真アプリに読み込めば、一度にまるごと昔の状態へ戻せます。
ダウンロードが進まない・保存できないときの原因
「画像を保存を押したのに写真アプリに出てこない」「エラーで止まってしまう」というときは、次の3点を確認してみてください。
- 本体の空き容量が本当に足りているか そもそも本体の容量がいっぱいだったから「空き容量を増やす」を押した方が多いはずです。消えた写真を全部そのまま戻そうとすると、当然ながらスマホがまた容量オーバーになって保存が止まります。戻す写真は直近数ヶ月分やお気に入りのものに絞るのが安全です。
- 通信環境が途切れていないか クラウドから写真を大量に落とす作業は、かなりの通信量を消費します。ギガ(モバイル通信)をあっという間に使い切ってしまうため、必ず自宅などの安定したWi-Fi環境で行ってください。
- 写真の日付が過去に潜っていないか 「保存したはずなのに一番下に出てこない!」という相談をよく受けますが、ダウンロードした写真は「今日の日付」ではなく「その写真が撮影された過去の日付」の場所に保存されます。先月撮った写真は、アルバムを先月の位置まで上にスクロールしないと見つかりません。
これから同じ失敗を防ぐために
Googleフォトを使っていると、画面に「空き容量を○GB増やせます」と大きな青いボタンがよく出てきますよね。親切な案内に見えますが、あれは「本体から写真を消す」ボタンです。
本体に写真を残しておきたいときは、あのボタンは触らずにスルーしてください。Googleアカウント側の容量が足りなくなってきたときは、本体から消すのではなく、不要な動画の削除やゴミ箱を空にすることで対処できます。Google全体の容量が迫って困っているときは、Google容量がいっぱいになったときの内訳確認と無料の解決手順を参考に、本体の写真を残したまま整理を進めてみてください。
まずは一番よく使う直近の写真だけでも、Googleフォトから指スライドで数枚戻してみましょう。カメラロールに写真がパッと戻ってくるのを確認できれば、もう怖くありません。